医薬通訳と医薬翻訳に共通する英語学習法
2023年2月25日(土曜)
日本時間19時00分開始
医薬分野での通訳の第一人者・重松加代子さんと、医療関係の翻訳や通訳、英語教育に携わる西村多寿子さんの講演&対談
医薬・医療に関係する通訳者や翻訳者になりたいと思われる人々のバックグラウンドは多種多様です。大学で英文学や国際関係の学問を専攻した人がいる一方、生物・化学系を専攻した人や、医療系の大学を卒業し専門職の資格を持っている人もいます。
「英語⇒医学」「医学⇒英語」のどちらの道筋でも、キャリアを構築することは可能です。現に業界で活躍している人が多数いますが、それは基盤として持つべき知識に“共通部分”があるからだと思われます。どちらが先か、どこで学ぶか(学校か独学か)を問わず、プロとして活躍する人は、共通部分の中で自らに足りないところを意識的に学んできたはずです。いえ、学び終えることなく、学び続けているのではないでしょうか。
今回のメディカルセッションでは、解剖学など基礎的な学びの重要性、治験だけではないメディカル領域の幅広さ、広範な知識やスキル習得に効果的な学習法など、おふたりの経験や現在取り組んでいることについて語っていただきます。対談では、医薬と医療の違い、通訳と翻訳の違いについても議論したいと考えています。
講演&対談のあとに、フリーディスカッションの時間もあります。この分野に関心のある方、すでにご活躍の皆様も是非ご参加ください!
※すでにセッションは終了しております。チケット購入していただいた方にはセッションアーカイブ動画を配布いたします。
重松 加代子
19:00 – 19:30
「通訳の勉強法の進展、医学通訳と翻訳の共通点と相違点」
大学では言語学を学び、専門分野を持たずに通訳の世界に入ったところ、特に理系分野での需要が高いことを知り、医学分野の通訳に特化していった。
新米通訳としての下積み時代からほぼ半世紀たち、世の中は大きく変わった。今は勉強の環境が整ってきたが、その反面、見過ごすことも増えている。
今回はその辺りを探っていきたい。また通訳者と翻訳者は、得意とするところに微妙な違いがある。
違いがあるからこそ、お互いに学び、取り入れるポイントが潜んでいると思われるので、講演や対談を通してその点も見ていきたい。
プロフィール
重松 加代子(Shigematsu Kayoko)
医学、薬学分野での通訳の第一人者。通訳歴は40年に及ぶ。
圧倒的な知識と通訳スキルで、各種医学学会、セミナー、会議などの同時通訳者として活躍。医学や薬学、製薬の世界に活動が広がるにつれ、その終わりのない深さと広がりに魅せられ続けている。
19:30 – 20:00
「民間翻訳スクールと医療系大学における医学英語教育の共通点と相違点」
TOEIC 800超だが医学知識の乏しい翻訳スクール生や、医学知識はあるが英語力にバラツキのある医療職・医療系学生に専門英語を教える中で、医学と英語を双方向的に効率よく習得する方法を長年検討してきた。今回は、それらの教育経験からの考察に加え、オンライン・シャドーイング演習を含む英語学習支援にかんする最近の研究成果についても紹介したい。
プロフィール
西村 多寿子(Nishimura Tazuko)
千葉大学看護学部卒業。東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻修士課程修了。国際医療福祉大学大学院 保健医療学専攻博士課程を満期退学後、論文により学位取得。JTF翻訳祭では、自治体での保健師兼翻訳・通訳者としての経験を踏まえ「やさしい日本語・やさしい英語~皆が暮らしやすい社会に~」を発表。日本医学英語教育学会会誌の最新号に原著論文「医学英語のオンラインツール利用で英語発音は向上するのか:シャドーイング演習を含む教育介入の効果検証」掲載。
西村 多寿子
20:10-20:40
重松加代子と西村多寿子対談
20:50-21:30
英語学習とキャリア構築
フリーディスカッション
ディスカッションパートナー Kaori Myat
お問い合わせはお気軽に info@humanpowered.academy まで
※すでにセッションは終了しております。チケット購入していただいた方にはセッションアーカイブ動画を配布いたします。