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数量を表す英語表現一覧!それぞれの使い分けも例文で解説

英語にはさまざまな数量を表す表現があります。そのため、それぞれの表現が持つニュアンスや使い方には注意が必要。特に、ニュアンスの取り違えは誤訳の原因にもなるため、正しく理解することが重要です。

この記事では、数量を表す英語表現の一覧と、それぞれの解説を例文を用いて詳しく解説します。

英語での数量を表す語彙を豊かにして、より正確で表現豊かな英語を身に付けましょう。

数量を表す英語の一覧と例文

数量を表す英語を一覧表にまとめました。

それぞれ、例文付きで解説していきます。

someいくつかの、一部の、多少の可算名詞 / 不可算名詞
anyいくつかの、どんな ~ でも、一つも〜ない可算名詞 / 不可算名詞
manyたくさんの、多くの可算名詞
muchたくさんの、多くの不可算名詞
almost all大抵の、ほとんどすべての可算名詞 / 不可算名詞
most大抵の、多くの可算名詞 / 不可算名詞
more〜を超える、より多くの可算名詞 / 不可算名詞
less〜未満、より少ない不可算名詞
a few少しの、少量の可算名詞
a little少しの、少量の不可算名詞
fewほとんどない可算名詞
littleほとんどない不可算名詞

someとany

someとanyはいずれも「いくつかの」という数量を表し、可算名詞(数えられる名詞)にも不可算名詞(数えられない名詞)にも使えます。

基本的に、肯定文ではsome、疑問文や否定文ではanyを用います。なお、anyは否定文で使われると、「一つも〜ない」という強い否定を表し、意味が変わるので注意が必要です。

肯定文:

There are some apples in the basket. (カゴにリンゴがいくつかあります。)

否定文:

There aren’t any apples in the basket. (カゴにリンゴは一つもありません。)

疑問文:

Are there any apples in the basket? (カゴにリンゴがいくつかありますか?)

なお、例外として、someを疑問文、anyを肯定文で使うこともあります。

たとえば、yesやnoで答えられるような、依頼や勧誘の疑問文ではsomeを使います。

Would you like some coffee?(コーヒーを少しいかがですか?)

また、anyは「どんな〜でも」という意味で、肯定文でも使われます。

Feel free to ask me any questions you may have.(どんな質問でも、遠慮なく聞いてください。)

manyとmuch

manyとmuchはどちらも「たくさんの」という意味を表しますが、この2つは使われ方が異なります。

manyは「数」が多いことを表し、可算名詞に対して使われます。一方、muchは「量」や「程度」が多いことを表し、不可算名詞に使われます。

Many(可算名詞に使用):

Many students are participating in the competition.(多くの生徒がコンペティションに参加しています。)

Much(不可算名詞に使用):

He doesn’t have much money in his wallet.(彼は財布にあまりお金を持っていません。)

almost allとmost

almost allとmostはどちらも「大抵の」という意味を持ちますが、これらは若干ニュアンスに違いがあります。

mostのニュアンスは「大部分」、およそ80%ぐらいなのに対し、almost allはその名の通り「ほとんど全て」を意味します。これは、もう少しで100%、少なくとも90%以上で、mostより多くの部分を占めているニュアンスです。

Almost all of the students in the class passed the exam.(クラスの生徒のほとんど全員が試験に合格した。)

Most people prefer summer to winter.(多くの人は冬より夏の方が好きです。)

moreとless

more〜で「〜以上」、less〜で「〜未満」を表します。この表現では、その数字自体は含みません。

I’ve lived here for more than 10 years.(ここには10年より長く住んでいます。)

There are less than 20 students in class.(クラスには20人未満の生徒がいます。)

その数を含めるときは、orなどを用いて以下のように表現します。

You must have 5 years or more of experience to apply for this job.(この仕事に応募するには、5年以上の経験が必要です。)

Children aged 12 years or less get free entry to the museum.(12歳以下の子供は博物館への入場が無料です。)

また、lessは不可算名詞に対して使われます。同じ意味で可算名詞に使いたいときはfewerを使いましょう。

This year, the company produced fewer cars due to decreased demand.(今年、同社は需要の減少により車の生産台数を減らした。)

a few / fewとa little / little

a fewとfewは可算名詞、a littleはlittle不可算名詞に使われます。また、それぞれ形は似ていますが、意味が全く異なるため注意が必要です。

few(少ない、ほとんどないという否定的な意味):

Few students attended the lecture, making the large hall look empty.(講義に出席した学生は少なく、大きなホールが空っぽに見えました。)

A few(少しの、少量のという意味):

I have a few friends coming over tonight.(今夜は何人かの友達が来ます。)

Little(少ない、ほとんどないという否定的な意味):

There is little hope for recovery in the current economic situation.(現在の経済状況では回復の望みがほとんどありません。)

A little(少しの、少量のという意味):

Could you please add a little sugar to my coffee?(コーヒーに少し砂糖を加えてもらえますか?)

数量を表す英語の注意点

数量を表す英語では、以下の点に注意しましょう。

可算名詞と不可算名詞を意識する

数量を表す英語表現は「可算名詞(数えられる名詞)」につくものと、「不可算名詞(数えられない名詞)」につくもの、また、その両方に使えるものがあります。そのため、普段から可算名詞と不可算名詞について意識しておく必要があります。

可算名詞の例:

dog, cat, pen, book, apple, car, man, woman, idea, shop など

不可算名詞の例:

water, coffee, sugar, bread, cheese, furniture, fruit, food, jewelry, money, advice, information, news, など

訳語を固定しない

英語で数量を表す際は、同じ表現でも文脈によって表す数量のニュアンスが異なることがあります。そのため、英語と訳語を「some=いくつかの」のように1対1で固定してしまわず、文脈を考慮して、その単語が表す数量のニュアンスを柔軟に理解することが大切です。

例えば、

Some Americans like Japanese food.

このsomeをそのまま「いくつかの(数人の)」と訳すと、「数人のアメリカ人は日本食が好きだ」となります。しかし、someは必ずしも「数人」を表すのではなく、総数に対する一部という「割合」を表す言葉です(ここではsome=アメリカ人全体のうち一部)。アメリカの人口は3億4千万人(2023年時点)もいるので、その一部となると「数人」ではないですよね。つまり、より適切な訳文は「アメリカ人の中には日本食が好きな人もいます。」となるわけです。

このように、文脈を理解し適切に数量を捉えることで、より正確で自然な表現が可能になります。

まとめ

数量を表す英語にはさまざまな表現があります。そのため、ニュアンスや使い方を正しく理解する必要があります。

文脈によってニュアンスが異なる場合もあるので、一つの英語表現に固定の訳語を当てはめるのではなく、状況に応じて柔軟に解釈することが大切です。

多くのバリエーションに触れることで、数を表す表現のニュアンスがつかめてきます。たくさんの例文に触れ、数を表す表現を使いこなしましょう。

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