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英語の無生物主語、訳し方は3つのポイントで簡単!

英語では「The heavy rain caused the streets to flood.」のように、無生物を主語にした表現がごく一般的に使われます。

しかし、こうした表現はそのまま訳すと日本語では不自然になる場合が多く、どのような訳し方が良いか、頭を悩ませます。

この記事では、そんな無生物主語の訳し方のポイントを例文を用いながら解説します。

無生物主語は3つのポイントで自然な日本語の訳し方ができますよ!

無生物主語とは

無生物主語の英文では、人や生き物ではないものが文の主語になっています。

この構文は、そのまま日本語に直訳すると不自然になる場合が多く、訳し方にはコツが必要です。

例文:The system allows users to access data remotely.

直訳:

そのシステムは、ユーザーに遠隔でデータにアクセスすることを許可します。

より自然な訳し方:

そのシステムにより、ユーザーは遠隔地からデータにアクセスできます。

より自然に訳すための手法は、次の章で詳しく説明します。

なお、上記の文は無生物主語を用いない形に書き換えると、以下の様になります。

Users are allowed to access data remotely by the system.

無生物を主語にすることで、英文がよりコンパクトになりますね。

無生物主語の訳し方、3つのポイント

訳し方にちょっと工夫が必要な無生物主語ですが、以下の3つのポイントで自然な日本語に訳せます。

1. 主語を副詞のように訳す2. 目的語を主語にして訳す3. 他動詞を自動詞にする

たとえば、以下の例文を見てみましょう。

Yesterday’s car accident injured 5 pedestrians.

これを直訳すると、

「昨日の自動車事故は(無生物主語)、5人の歩行者を(目的語)負傷させました。(他動詞)」

となります。

やや不自然な日本語ですね。

そこで、1〜3のポイントに注意して自然な日本語に訳してみましょう。

1. 主語を副詞のように訳す

まずは、英語の主語を副詞的に訳してみます。

つまり、無生物主語を「〜は」や「〜が」と訳すのではなく、「〜で」と訳します。

昨日の自動車事故→昨日の自動車事故

2. 目的語を主語にして訳す

英語の主語を副詞的に訳したので、新たに主語(「〜は」「〜が」)が必要です。

そこで、目的語を主語として訳しましょう。

5人の歩行者→5人の歩行者

3. 他動詞を自動詞にする

最後に、他動詞を自動詞にします。

他動詞:目的語を取る動詞(落とす、曲げる など)自動詞:目的語を取らない動詞(落ちる、曲がる など)

無生物主語+自動詞(「窓が+開く」など)は原文通りに訳しやすいのですが、無生物主語+目的語+他動詞(「ニュースが+人々を+驚かせる」など)は、そのままでは不自然なため言い換えが必要です。(「人々は+ニュースに+驚いた」 など)

負傷させました。→負傷しました

1〜3のポイントを用いた訳し方は以下の様になります。

より自然な訳し方:昨日の自動車事故で、5人の歩行者が負傷しました。

(元の訳文:昨日の自動車事故は、5人の歩行者を負傷させました。)

さまざまな用法の無生物主語の訳し方

習うより慣れろ、ということで、さまざまな用法の無生物主語の訳し方を例文で見ていきましょう。

無生物主語の構文は、原因、理由、条件、手段、方法などの用法で使われます。

原因(~なので、~によって)

無生物主語が、「原因」を表す用法です。

「〜なので」、「〜によって」、「〜のために」、「〜が原因となって」などの訳し方ができます。

The heavy rain caused the game to be canceled.

直訳:

大雨が、試合が中止される原因となった。

より自然な訳し方:

大雨のために、試合が中止になった。

理由(~のおかげで、~のせいで)

無生物主語が、「理由」を表す用法です。

「〜のおかげで」、「〜のせいで」、「〜のおかげで」などの訳し方ができます。

The warm weather allowed us to go for a picnic.

直訳:

暖かい天気は、私たちがピクニックに行くことを許した。

より自然な訳し方:

暖かい天気のおかげで、(私たちは)ピクニックに行くことができました。

※「私たちは」を省略すると、直訳感を軽減できます。

条件(~すると、~すれば)

無生物主語が、「条件」を表す用法です。

「〜すると」、「〜すれば」などの訳し方ができます。

A 10-minute drive will get you to the station.

直訳:

10分の運転が、あなたを駅に着かせるでしょう。

より自然な訳し方:

10分運転すれば、駅に着きます。

手段(~で、~を使って、~なら)

無生物主語が、「手段」を表す用法です。

「〜で」、「〜を使って」、「〜なら」などの訳し方ができます。

A direct flight will take you to New York in just a few hours.

直訳:

直行便は、たった数時間であなたをニューヨークに連れて行くでしょう。

より自然な訳し方:

直行便なら、たった数時間でニューヨークに着きます。

まとめ

英語の無生物主語の訳し方について解説しました。

無生物主語の構文を自然な日本語に訳すためのポイントは以下の通りです。

1. 主語を副詞のように訳す

2. 目的語を主語にして訳す

3. 他動詞を自動詞にする

これにより、直訳調ではなく、自然な日本語に訳すことができます。

まずは原文の意味をしっかりと理解し、ポイントを意識しながら自然な日本語に落とし込む練習をしましょう。

さまざまな例文に触れて、無生物主語の訳し方をマスターしてください。

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