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翻訳の仕事は大きく3種類!それぞれの特徴や収入を解説

翻訳の仕事は大きく3種類!特徴や収入を解説

こんにちは、かおりちゃんです。

翻訳の仕事にはどんな種類があるかご存知ですか?

翻訳者と一口にいっても、何の翻訳をするのかで求められる能力や収入なども変わってきます。

それぞれ特徴が大きく異なるので、これから翻訳者としてのキャリアを考えている人は自分に合った種類を選びましょう。

この記事を読むと、翻訳者の仕事の種類について理解でき、あなたが目指すべき道がわかります。

「やってみたらイメージと違った」「こんなはずじゃなかった」という事態を防ぐためにも、ぜひ最後まで読んでください!

翻訳の種類

翻訳の種類は大きく分けて「産業翻訳」「映像翻訳」「出版翻訳」の3つの種類(ジャンル)があります。

一つずつ特徴を紹介していきます。

産業翻訳

産業翻訳は実務翻訳や技術翻訳ともいわれます。

とても需要が高いジャンルで、翻訳市場全体の9割以上を産業翻訳が占めています。

産業翻訳で翻訳する文書の種類は多岐にわたりますが、さまざまな分野の実務系文書全般が翻訳対象となります。

主な分野は下記のとおりです。

  • 工業技術
  • IT
  • 金融
  • 医薬
  • 特許
  • 法律

翻訳文書

産業翻訳の各分野における翻訳文書には、以下のようなものがあります。

<工業技術分野> 技術特許、製品カタログ、企業ホームページ、作業手順書、取扱説明書、仕様書 など

<IT分野> ソフトウェア開発仕様書、Webサイト、プログラム設計書 など

<医薬分野> 学術論文、試験報告書、治験関連文書、症例報告書など

<金融> 年次報告書、契約書、目論見書、プレスリリース、財務諸表 など

<法律> 契約書、社内規定、人事・社内教育、訴訟関連文書 、法律・法令 など

<特許> 特許明細書、拒絶理由通知書、意見書や補正書 など

ポイント

産業翻訳では高度な専門性のある文書を扱います。

各分野において守らなければならないルールや専門用語などが厳しく決まっており、翻訳者にも対象分野の高い専門知識が求められます。

同じ言葉を翻訳する場合でも、その言葉がどんな場面で使われるかによって選択する訳語が変わるため、翻訳者は用語が使用される背景なども理解した上で訳出する必要があります。

そのほか、産業翻訳では翻訳支援ツール(CATツール)といわれる、翻訳作業をサポートするソフトウェアが使われます。

翻訳支援ツールについてまったく知らないという人は、事前にどのようなものなのか調べておくと依頼を受けるときもスムーズです。

求められるスキル

産業翻訳者には翻訳力に加えて対象分野の専門知識が求められます。

不明な用語が出てきた場合は一つ一つリサーチをして、裏付けをとりながら翻訳をしていくため、高いリサーチ力も必要です。

また、産業翻訳では、内容を読み手に正確に伝えるため、極力意訳せず原文に忠実に翻訳することが要求されます。

映像翻訳

映像翻訳はさまざまな映像作品の翻訳です。近年では動画配信サービスなどの成長に伴い、需要が高まっているジャンルです。

映像翻訳には大きく分けて以下の3種類があります。

<字幕翻訳> 映像の音声を翻訳し、字幕として表示する翻訳です。

<吹き替え翻訳> 映像の音声を翻訳し、ターゲット言語の音声に吹き替える翻訳です。

<ボイスオーバー> 映像の音声を翻訳し、オリジナルの音声を小音量で残しつつ、翻訳後の音声をかぶせる手法の翻訳です。

翻訳文書

映画、ウェビナー動画、ニュース、企業メッセージ動画、Youtube動画 など

ポイント

表示できる文字数や時間に制限がある映像翻訳では、さまざまな制約のなかで翻訳をしなくてはなりません。

例えば以下のような制約があります。

  • 1秒間に4文字まで
  • 1画面につき2行まで
  • 1行につき最大13文字まで
  • 句読点は使わない

また、放送ルールも順守しながら翻訳する必要があり、差別語などの放送禁止用語などが訳語に使われていないかなど、通常の翻訳よりも厳しくチェックされます。

求められるスキル

映像翻訳では、限られた文字数で原文の内容を表現する要約力や、パッとみて理解できる、わかりやすい翻訳をする表現力が求められます。

映像翻訳専門ソフトの操作スキルなども必要になりますよ。

出版翻訳

出版翻訳は文芸翻訳ともいわれ、海外の著作物を日本で出版することを目的に行われる翻訳です。

自分の翻訳した作品が訳書として残るので、やりがいを感じやすい分野かもしれませんね。

出版翻訳の分野は大きくフィクション、ノンフィクション、児童書、コミックス、雑誌の5つに分かれます。

また、「リーディング」と呼ばれる、原書を読んであらすじや感想・評価などをまとめる仕事もあります。

翻訳文書

<フィクション> ビジネス書や、実用書、自己啓発、サイエンス、観光ガイド本 など

<ノンフィクション> ファッション、エンターテインメント、ニュース、経済 など

<児童書> 絵本、児童文学 など

<コミックス> 海外で制作されたマンガ いわゆるアメコミなど

<雑誌> 情報誌、ファッション誌、経済史 など

ポイント

出版翻訳では対象となるジャンルや読者層によって、適した文体に変えて翻訳する必要があります。

例えば同じ文章でも対象が大人と子供では使用する言葉や表現など訳し方が異なります。

求められるスキル

原作のニュアンスを訳文に再現する豊かな日本語表現力が求められます。

また、読者層を意識し、それぞれにふさわしい表現を選んで翻訳する能力や、書かれている内容や原稿のニュアンスを読み取る力、読者にわかりやすく伝えるための文章の構成力高い調査力など、多くのスキルが必要とされます。

翻訳の種類別年収相場

翻訳の種類(産業翻訳・映像翻訳・出版翻訳)別で年収相場の違いを見てみましょう。

産業翻訳映像翻訳出版翻訳
100万円以下9119
101万円〜200万円1585
201万円〜300万円1835
301万円〜400万円1063
401万円〜500万円148
501万円〜600万円44
601万円〜700万円63
701万円以上923
平均420万円364万円274万円

出典:イカロス出版(株)「通訳翻訳ジャーナル2022SUMMER」アンケート調査より

こちらの数字の中には、専業で翻訳をしている人の他に、副業や社内翻訳者の数字も含まれていますが、専業のみに絞ると平均値は産業翻訳者で464万円映像翻訳で407万円と、若干上がります。

ですが、出版翻訳の場合には大当たりして重版が続ければもっと年収はあがります。

産業翻訳でも難しい特許などの翻訳では年収1千万を超える翻訳者さんもいます! 

まとめ

いかがでしたか?進むべき道によって身につける知識やスキルが違うので、自分に合ったジャンルを見つけてくださいね。

翻訳会社に登録する際は、希望するジャンルの実績が多い会社を選ぶとよいでしょう。

WordConnectionでは定期的に「Human Powered」と題して、さまざまな分野やトピックで講座を開催しています。

講座内では常に双方向のコミュニケーションを意識して、翻訳初心者にも楽しんでもらえる内容になっています。

ミニ講座や連続講座も順次開催していますので、気になる人はぜひお問い合わせください!

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