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人間翻訳の魅力を伝えるシリーズ

知らないと危険!機械翻訳の問題点と上手な活用方法とは

グローバル化の進展に伴って翻訳の需要はますます増えていく中、機械翻訳が目覚ましい進歩をとげており、日常生活にも溶け込みつつあります。

皆さんも、海外のウェブサイトや資料などの英文をGoogle翻訳に入れて読んでみた経験がありますよね?

機械翻訳は文書によって得意不得意がありますが、得意な文書であれば精度はかなり高く、人間のように自然に翻訳をしてくれます。

「もう人間の翻訳なんていらないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。

この記事では、機械翻訳と人間翻訳、それぞれの長所と短所を比較しながら、機械翻訳の問題点と、上手な活用方法について説明します。

結論!機械翻訳と人間翻訳は目的によって使い分ける必要があります。

機械翻訳の精度と注意すべき問題点とは?

現在の機械翻訳の主流であるニューラル機械翻訳は、人間の脳神経回路をモデルに、AIが自ら学習することでより自然な訳文を出力できます。

ただしそのまま安心して使えるわけではありません。機械翻訳の問題点として、どうしても克服できない特有のエラーが発生することがあるのです。

機械翻訳特有のエラーには下記のようなものがあります。

  • 原文に登場する数字や略語が、訳文では別のものに置きかえられることがある
  • 同じ文書内で用語や表記を統一できないため、訳ブレする
  • 原文にない文言が訳文に追加してしまうことがある
  • 文章単位で訳抜けすることがある

実際に例文で見てみましょう。

以下は、アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドによる1925年出版の小説「The Great Gatsby」の紹介文の一部です。

Fitzgerad wanted to title the novel “Trimalchio in West Egg,” but both his wife and his editor preferred “The Great Gatsby.” Fitzgerald gave in, though he still thought that “the title is only fair, rather bad than good.”

以下は人間による翻訳です。

フィッツジェラルドはこの小説の題名を最初「ウェストエッグのトリマルキオ」にしようと思ったらしいのだが、妻も編集者も現在の題名である『華麗なるギャツビー』を推したと言われている。フィッツジェラルドは結局二人のアイディアに折れた形となったのだが、それでも「題名は平凡。よい題名というより、むしろよくない」と思っていたという。

※(ウェストエッグはニューヨークのロングアイランドの島の名前)

そして以下はGoogle翻訳による機械翻訳です。

フィッツジェラルドは小説のタイトルを「西の卵のトリマルキオ」にしたかったのですが、妻も編集者も「グレート ギャツビー」の方が好きでした。フィッツジェラルドは諦めましたが、彼はまだ次のように考えていました。訳抜け

機械翻訳では、固有名詞のウェストエッグを正しく訳せていませんね。
そして最後は文章が途中で終わってしまい、ゴソッと訳抜けしています。

機械翻訳はマニュアルなど単純な文書ではより実用的な精度を発揮しますが、一文が長めの文章や、比喩表現、いくつかの解釈ができるようなあいまいな文章は精度が低くなりがちです。

このように機械翻訳はまだ完璧な訳文は出力できません。そのため技術文書などの重要な文書は必ず人の目でチェック、修正をする必要があります。

機械翻訳と人間翻訳の違いは?

ここからは機械翻訳と人間翻訳それぞれの強みや弱みなど、両者の違いについて解説していきます。

機械翻訳の強み

  • 誰でも簡単に使える
  • 人間の翻訳に比べてコストが安い
  • 分量が多くても一瞬で翻訳を完了できる

ボタン一つで他の言語に翻訳できてしまうスピードはとても人間にはマネできません。難しい操作もいらないので、誰でも簡単に使える手軽さも強みですよね。

機械翻訳の弱み

  • 文脈を読めない
  • 著者が伝えたい意図を読み取れない
  • あいまいさな表現や微妙なニュアンスを理解できない
  • 見出しなど短くまとめているような文や比喩表現は苦手

翻訳作業では前後の文脈を読み取ったり、著者が伝えようとしていることを汲み取りながら訳出する必要があります。複数の解釈ができるようなあいまいな表現は「文脈を読む力」が欠かせません。しかし機械翻訳は文脈を読んだり、あいまいな表現やニュアンスまで理解することはまだ困難です。

「人間であれば当然こう解釈する」というところが、機械翻訳では全くの誤訳になる危険性があるので注意が必要です。

人間翻訳の強み

  • 背景を読み取りながら専門性の高い翻訳ができる
  • 書き手が伝えたいことを汲み取って翻訳できる
  • 文脈を読んで翻訳する
  • 綿密なリサーチを行う

この翻訳はどんな場面で使用されるのか、なんのための翻訳なのかというところまで考えて翻訳できるのが人間の強みです。綿密なリサーチを行い、文書によって適切な専門用語を使い分けたり、書き手の意図を汲み取って正確な翻訳に仕上げられます。

このあたりは人間でも難しさを感じるところなので、機械翻訳にはまだまだハードルが高いようです。

人手翻訳の弱み

  • コストがかかる
  • 翻訳に時間がかかる
  • 言語や分野によって対応できる作業者が限られる
  • ヒューマンエラーがある

丁寧にリサーチをし、一つひとつ裏付けをしながら翻訳していく人手翻訳はどうしても時間とコストがかかります。また、どんなに気をつけていても人間なのでヒューマンエラーがゼロになることはありません。(機械翻訳もエラーがあるので同じといえば同じですが)

ボタン一つでなんでも翻訳してくれる機械翻訳と違い、難しい言語や高い専門性が必要な翻訳は対応できる作業者も限られてしまいます。

機械翻訳と人手翻訳は目的によって使い分けよう

機械翻訳と人手翻訳はどちらも一長一短。機械翻訳が活用できる場面もありますが、翻訳の目的によってはプロの翻訳家による人手翻訳が必要です。

<機械翻訳が向いている文書>

  • マニュアルなど、単調な表現が繰り返し使われるような文書
  • 社内資料など、多少の不自然さがあっても使用に問題のない文書
  • なにが書いてあるかとりあえず知りたい、といった内容確認

<機械翻訳が向いていない文書>

  • 技術文書など、数字の間違いや誤訳が許されない重要度の高い文書
  • 小説やエッセイなど、原文のニュアンスを正確に訳文に反映する必要のある文書
  • カタログやパンフレットなど、一般の消費者の目に入るような文書

人間による高品質な翻訳はWord Connectionへ!

使用目的によってはさまざまな活用方法がある機械翻訳ですが、現時点ではまだ問題点も多いのが実際のところ。重要性が高く高品質が求められる文書は、経験豊富な人間による翻訳が必要です。

Word Connectionは人間による正しくて高品質な翻訳にこだわる翻訳会社です。日本語を軸に欧州言語を中心とした翻訳とローカライゼーションサービスを展開。ライフサイエンスやIT、法律文書などの産業翻訳だけでなく、書籍や絵本などの出版翻訳にも対応しています。

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