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人間翻訳の魅力を伝えるシリーズ

労務管理アプリの多国語化のハードル

労務管理とは何か

労務管理とは、組織が従業員を管理することを言います。

給料や賃金、年次休暇や有給休暇、育児休暇、妊娠・出産による時短や福利厚生も含まれます。

社員が企業に貢献するために必要な権利を守り、その環境を整えることも労務管理の目的のひとつです。

労働者の募集、採用、異動にはじまり、昇進や昇給についても数字にして管理します。

新たに社員採用してから会社を離れるまで人事考課に必要な管理一般を労務管理といいます。

勤怠管理でトラブル発生? 労務管理をシステム化する理由

労務管理もまた近年ではどんどんクラウド化、システム化しています。

また日本企業の海外進出などで日本語以外の言語を話す人を採用しなくてはならない場合も出てきます。

肝心の採用した外国人従業員が日本語を読めなくては労務管理は出来ません。

自社で開発した管理ソフトを翻訳・ローカライズする必要があります。

※ローカライズ:ソフトウェアやプログラムを、作られた国とは異なる言語圏の国や地域(local)でも利用できるようにすることです。

最近では、政府が政策を打ち出している影響で日本でもどんどん外国人労働者や外国人の研修生が増えています。

賃金や労働条件などをシステムで確認できるようになれば、採用担当者の労力や時間は大きく削減できます。また一時的な研修生などは日本語の習得がまだの場合が多く、日本語がわからないために勤怠管理の扱いが上手くいかなかった場合には指導に大きな時間が取られてしまいます。

多国籍化する日本企業に迫られるローカライズの必要性

日本企業にもグローバル化の波は訪れています。自社製品を海外展開するというだけでなく、生産拠点を海外に置く場合もあるでしょう。こういった多国籍企業においては、システムやソフトウェアの多国語化は必須です。

また既存の英語のアプリでは時差に対応していない場合もあるので、現在日本語の労務管理ツールで英語が使えるものは非常に少なくなっています。勤怠管理アプリなら英語や中国語に対応しているものがいくつかあります。海外出張や時差に対応しているアプリもあります。

なぜアプリの多国語化が必要なのか

現在自社独自のプロプライエタリシステムを導入しているような場合、アプリを多国語化する必要があります。上記に説明したとおり、外国人研修生が勤怠管理を行なえない例だけでなく、業務内容の提示は法律により義務付けられているため、雇用契約書が読めない、または理解できないことによるトラブルを防ぐことができるようになります。その場合にはアプリを多国語化しないデメリットの方が大きくなる場合があります。

※プロプライエタリシステムとはソースコードが公開されていないシステム全般のことである

成功するローカライゼーション

労務管理システムのローカライズを考えているのなら、どの地域のどの言語で翻訳するのかということをまず考慮にいれます。

フランス語に翻訳したい場合でも、カナダのフランス語とフランスのフランス語では使う単語が異なります。中国語でも繁体と簡体では使用する文字自体が異なります。文字や単語だけでなく、使われる国や地域によっても労働慣習が異なる場合があるために、ローカライズする前にしっかりとその部分を考慮していかなくてはなりません。まずローカライゼーションを成功させるためにはユーザーがいる地域や慣習、使われる単語もしっかりと考慮していく必要があります。

日本のツールを海外展開するときの注意点

日本で開発されたツールを海外で展開したい場合には、いくつか注意したいポイントがあります。まず、日本と展開したい国との文化の相違を明らかにすること。例えば日本とアメリカでは住所の表記方法が異なります。都道府県に対し州になり、郵便番号の桁も異なります。またそれぞれの企業によって管理したい情報も異なるでしょう。顧客の好みは国によっても異なります。顧客の満足度もそれによって変わってくるというわけです。また法律の違いにも着目する必要があるでしょう。人を雇用するときに必要な書類なども異なってきます。

ツール翻訳に機械翻訳を使ってはいけない理由

ソフトウェアやシステムを翻訳する際に翻訳者はさまざまな質問を投げかけます。その質問はクエリと呼ばれ、細かく管理されます。ローカライゼーションを成功させるには、そのクエリに焦点を当てていかなくてはなりません。このクエリには成功への思いがけないヒントが隠されている場合があります。このようなコミュニケーションは単に機械翻訳をかけただけの場合では発生し得ません。また機械翻訳では思わぬミスを見逃しかねません。人間の手と目による確認がなにより大切なのです。

弊社ではツールのローカライゼーションにも対応しています。大規模な翻訳も比較的短期間に行う体勢が整っています。日本語の専門家だからこそできるご提案をしながら、一緒に問題点を解決していけます。翻訳とローカライゼーションのご要望はお問い合わせフォームよりお寄せください。お見積もりは無料です。

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