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イギリスとアメリカの英語はなにが違う?翻訳の際は仕向地に注意

こんにちは、かおりちゃんです。

同じ英語でも「イギリス英語」と「アメリカ英語」では、発音やスペル、単語などさまざまな違いがあります。

そのため日本語から英語に翻訳する際は、どこで使われる文書なのか、仕向地(しむけち)の確認が重要。

では、2つの英語には具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

今回はイギリス英語とアメリカ英語の違いについて解説していきます。

イギリス英語とアメリカ英語の違い

イギリス英語とアメリカ英語はスペル、単語、発音、文法という4つの違いがあります。

スペルが違う

イギリス英語とアメリカ英語では単語が同じなのにスペルが違うというものが多数存在します。

具体的な違いを見ていきましょう。

イギリス英語の語尾「re」がアメリカ英語では「er」になるパターン

イギリスアメリカ
TheatreTheater
CentreCenter
LettreLetter
MetreMeter

イギリス英語の語尾「se」がアメリカ英語では「ze」になるパターン

イギリスアメリカ
OrganiseOrganize
AnalyseAnalyze
RecogniseRecognize
ApologiseApologize

イギリス英語の語尾「gue」がアメリカ英語では「og」になるパターン

イギリスアメリカ
AnalogueAnalog
CatalogueCatalog
MonologueMonolog
DdialogueDailog

イギリス英語の「our」がアメリカ英語では「or」になるパターン

イギリスアメリカ
ColourColor
HarbourHarbor
NeighbourNeighbor
BehaviourBehavior

単語が違う

意味が同じでもイギリス英語とアメリカ英語で使われる単語が異なるものがあります。

以下に、代表的な例をいくつか紹介します。

意味イギリスアメリカ
エレベーターLiftElevator
ガソリンPetrolGas
GardenYard
フライドポテトChipsFrench fries
消しゴムRubberEraser
AutumnFall
映画館CinemaMovie theater
1階Ground floorFirst floor

発音が違う

イギリス英語とアメリカ英語では発音も異なります。

ここでは代表的な違いである「R」、「T」、「A」の違いについて紹介します。

「R」の発音が違う

Rはアメリカでは下を巻いた音で発音されますが、イギリスでは母音の後にあるRは発音されません。

単語イギリスの発音アメリカの発音
Storeストーストアー
Carカーカーゥ

「T」の発音が違う

イギリスではTがスペル通りにしっかり発音されますが、アメリカではTの発音がLに変化することがあります。

単語イギリスの発音アメリカの発音
Waterウォーターウォーラー
Partyパーティーパーリー

「A」の発音が違う

イギリス英語ではAは「ア」アメリカ英語では「エィ」と発音されます。

単語イギリスの発音アメリカの発音
Canカンキャン
Tomatoトマトトメィト

文法が違う

イギリス英語とアメリカ英語では文法にも違いがあります。

ここでは例として3つ紹介します。

過去形・過去分詞の末尾が違う

過去形と過去分詞の末尾について、イギリス英語ではtとなるものがアメリカ英語ではedとなることがあります。

イギリスの発音アメリカの発音
Burn / Burnt / BurntBurn / Burned  / Burned
Learn / Learnt / LearntLearn / Learned / Learned

日付の表記が違う

イギリス式では日付の表記は「日/月/年(dd/mm/yyyy)」となり、アメリカ式では「月/日/年(mm/dd/yyyy)」となります。

また、イギリス式の表記には、日の後にカンマは入りません。

日付イギリスアメリカ
2023年2月24日24th February 2023February 24th, 2023

時間の表現が違う

イギリスとアメリカでは時間の表現にも違いがあります。

アメリカ式に馴染んでいる日本人にはイギリス式の表現はちょっとややこしく感じるかもしれませんね。

時間イギリスアメリカ
5時15分a quarter past fivefive fifteen
5時30分half past fivefive thirty
5時45分quarter to sixfive forty-five

イギリスとアメリカの英語はなぜ違うのか

そもそも同じ英語なのになぜ違いがあるのでしょうか。

英語はもともとイギリスで話されていましたが、17世紀にイギリスからアメリカ大陸へ新天地を求めて移民が移り住み、アメリカに英語がもたらされました。

その後、地理的にも離れているアメリカとイギリスは長い年月をかけて、それぞれに英語を発展させていきます。

アメリカは1776年にイギリスから独立を果たし、これをきっかけにイギリス英語のルールから脱却し、独立国アメリカとして独自路線の英語が発達。

その象徴として、1828年にアメリカの教育者であったノア・ウェブスターにより、スペルを単純化させるなどアメリカ独自の英語で作られた辞書「An American Dictionary of English Language」が編纂されました。

一方イギリスでは18世紀になるとフランスの言葉やスペル、生活様式などが大流行し、英語にも大きな影響を及ぼしています。

こうしてイギリス英語とアメリカ英語はそれぞれ独自に発展し、今日の違いが生まれました。

アメリカ英語とイギリス英語はどんな国で使われている?

世界で英語を母国語として話す人の人口は約3.9億人。そのうちアメリカ人は3億人になります。

ネイティブの人口で見れば圧倒的にアメリカ英語が多いのですが、使われている国でいうとイギリス英語の方が多数派になります。

アメリカ英語が使われる主な国

アメリカ、カナダ、フィリピン、プエルトリコ、リベリア、日本、韓国 など

イギリス英語が使える主な国

イギリス、アイルランド、インド、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、パキスタン、エジプト、香港、マレーシア、南アフリカ、西アフリカ など

まとめ

イギリス英語とアメリカ英語は同じ英語でもさまざまな違いがあるため、翻訳の際は仕向地の確認がとても重要。

用語を辞書で調べると、イギリス英語とアメリカ英語の使われ方の違いや発音の違いなども調べられるので、活用してみてください。

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