ローカライゼーションとは?翻訳との違いやメリットを解説!
海外市場への進出が多くの業界・企業にとって重要な戦略の1つとなる中で、効果的な戦略の1つとしてローカライゼーションがよく挙げられます。
しかしローカライゼーションという言葉は聞いたことがあるものの、ローカライゼーションと翻訳の違いが分からなかったり、ローカライゼーションの重要性を十分に理解できていない方もいるのではないでしょうか。
そのため本記事では、ローカライゼーションの概要や翻訳との違い、メリット、そして成功事例について紹介します。
かおりちゃん
「世界的なシェアを拡大したい場合は、ローカライゼーションを取り入れるのが非常に有効です!ぜひ以下で紹介するメリットや成功事例を確認して、自社で生かせるかどうかを確かめてみてください!」
ローカライゼーションとは?
ローカライゼーションとは、自社の商品やサービス、コンテンツなどを特定の国や地域に合わせて最適化するプロセスを指します。具体的には、以下のような内容を現地に合わせていきます。
- 言語
- 文化、習慣
- 宗教的観点
- 法規制
- デザイン
- 画像
- 通貨
- マーケティング手法 など
翻訳との違い
ローカライゼーションと翻訳の違いは、最適化する範囲にあります。翻訳の場合は、文化的習慣を踏まえて原文の内容を正確に伝えることが主な目的です。
ローカライゼーションの場合は、言語や文化に加えて、デザインや画像なども現地の仕様で反映させることも目的に含まれます。例えば、ソフトウェアの場合ユーザーが直感的に操作できるようにデザインを変更したり、ECサイトを運営する中で、現地でよく用いられている決済手段を導入したりすることなどが該当します。
グローカリゼーションとの違い
ローカライゼーションと似た言葉に「グローカリゼーション」という言葉がありますが、これらは定義が異なります。「Global(グローバル)+ Local(ローカル)」という形で言語を組み合わせている造語ということからもわかるように、世界的な視点を持ちながら、地域ごとの文化や価値観に合わせて調整する戦略という意味です。要するに、世界的に向けたブランドを保つことを優先しながら、そのうえで現地の仕様を取り入れることを指します。ローカライゼーションの場合は、各国のユーザーに「自分たち向け」だと感じてもらうために、特定の国や地域に合わせて最適化することを最優先する施策です。
ローカライゼーションのメリット
企業がローカライゼーションを実施するメリットは、主に4点あります。
ブランド価値の向上をもたらす
各国の文化が持つ特有の慣習やニュアンスに配慮した表現やデザイン・機能を用いることで、海外企業・顧客からの注目度が高まったり、現地のユーザーへ親近感を感じさせることにつながり、結果として信頼獲得やブランド価値の向上に役立ちます。
新規顧客獲得・満足度向上につながる
ローカライゼーションを行うことで様々な国・地域の市場に適切にアプローチできるようになるため、既存顧客の満足度アップや、顧客獲得につながります。また、もし海外の方に自社のサービス・製品を利用してもらい、フィードバックをもらう機会が増えれば、今までの参入していた市場では発見できなかった改善点や、サービス向上に役立つ新たな発見を得られるかもしれません。
コンバージョン率や売り上げの向上をもたらす
ローカライゼーションを通してユーザーインターフェース(UI)やデザインも最適化することで、現地のユーザーが違和感なく操作できる環境が整い、サイト訪問や購入・問い合わせなどのアクションが増えやすくなります。
法規制や商習慣に関するトラブル回避につながる
ローカライゼーションは単なる翻訳ではなく、法的・倫理的適合の意味も含まれるため、適切に対処することで宗教・文化・法律・表現の違いによるトラブルを未然に防げます。
ローカライゼーションで成功した企業の事例
Netflix(ネットフリックス)

(出典:Netflix (ネットフリックス) 日本 – 大好きな映画やドラマを楽しもう!)
世界有数のエンターテインメントサービスを提供するNetflixは、世界190カ国以上でサービスを展開する中で、各国に対応したローカライゼーションを実施しています。映画・ドラマの字幕や吹き替え対応に加え、各国の文化や嗜好を踏まえたオリジナル作品の制作にも力を入れています。たとえば日本発の作品「今際の国のアリス」は、「生き残るために何を選ぶのか」というテーマで描かれる葛藤・友情・自己犠牲などが世界的にも共感できる点が大ヒットの要因とされますが、世界的な共感は適切なローカライゼーションがあってこそ実現したものといっても過言ではないでしょう。
Nintendo(任天堂)

(出典:任天堂ホームページ)
日本国内のゲーム産業をけん引する任天堂も、日本発でありながら世界中で人気を誇ります。そして世界でヒットする商品を提供できている理由の一つとして、世界のプレイヤーが自然なゲーム体験ができるよう、細部までローカライゼーションにこだわっている点が挙げられます。適切なローカライゼーションを実現するうえで、例えば以下のような「柔軟性」を徹底しています。
- ユニバーサルなキャラクター制作のために、普遍的なデザインを取り入れる
- それぞれの地域の文化や嗜好を取り入れるべく、現地の子会社に多くの権限を与えている
- 各地域の法規制などを踏まえて、ゲームの内容調整も柔軟に行っている
まとめ
本記事では、ローカライゼーションの概要とともに、メリットや成功事例について解説しました。
各国・地域ごとでの嗜好や文化に適切に対応できれば、新規顧客獲得やブランド価値向上など様々なメリットがもたらされます。そのため、世界シェア拡大を目指すうえでローカライゼーションや多言語翻訳を徹底することは有効です。
ぜひ本記事で紹介した内容を踏まえて、ローカライゼーションが自社にとって活きるかを検討してみてください。
なおWord Connectionでは、様々な専門分野において、日本語を軸に欧州言語を中心としたローカライゼーションサービスを展開しています。お見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にお問合せください。
参照ページ
・ローカライゼーションとは?意味や翻訳との違いを成功事例と共に解
・今際の国のアリスは世界でどう受け止められているのか? Netflixが生んだ国際的ヒットの背景 | オリガミうどん
・日本向けSEOにおけるコンテンツのローカライズの重要性 – wordconnection
・日本企業がローカルSEOを検討すべき理由 – wordconnection
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